導入事例

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福岡県

社会福祉法人北九州福祉会 特別養護老人ホームサン・グリーンホーム

科学的介護のための情報が整理される点に魅力を感じました。


福岡県の「社会福祉法人 北九州福祉会 特別養護老人ホームサン・グリーンホーム」の藤原施設長に安診ネットの活用について伺いました。
施設Webサイト http://care-net.biz/40/kitakyushufukushikai/


 

2021年の介護報酬改定から、厚労省のLIFE(Long-term care Information system For Evidence)へのデータ提出などが始まりました。LIFEに対応するにはこれまでのやり方では難しいな、と感じた点はありましたでしょうか?

LIFEで提出が求められているデータは、普段から施設で職員が取り組んでいる日常のことです。ただ、いざ提出となると日頃のデータ整理やその集約が必要になります。施設では、記録を毎日行いますし、様々な記録用の帳票があり、その整理・集約には、かなりの労力が必要と感じていました。そして、その労力とデータ提出で得られる介護報酬のバランスを考えると積極的に対応していくというのは難しい現状でした。
また、法人内の老人保健施設では、先行して記録の電子化に取り組んでいましたが、職員間でタブレットの使いこなし方やソフトの操作の習熟の差があるという点でICT化に高いハードルを感じ、導入になかなか踏み切れない現状でした。


安診ネットのご購入の決め手はどのような点でしたか?

ご利用者様の健康管理を行う上で、特に体調不良時は、職員は日常の様々な情報から総合的に判断します。しかし、その分析をするためには、たくさんの帳票を集めるところから始まるという手間があり、判断に時間がかかることがあります。また、職員は、夜勤含め色々な勤務帯あるため、情報が連続しておらず、判断に迷うことは、介護主任や看護師に指示を仰ぐということが頻繁にあります。これでは、職員への指示出しだけで、主任や看護師が業務過多になり、本来の業務に支障をきたしてしまいます。
このような現状から、今までの紙媒体の記録の運用から、業務をスムーズにするには、情報の集約、整理、転記などの手間を減らす必要があると感じました。安診ネットはICTの利点を生かし、転記が自動で、しかも必要な情報が整理されるところに魅力を感じました。


安診ネットのLIFE対応の機能で、どのような点を期待されていますか?

これまでは、食事や排せつ、入浴等介護場面ごとに帳票があり、「1ケア・1ペーパー」という管理をしていましたが、これからは1つの媒体に全ての情報を集約し、総合的に管理・共有が重要と考えます。その点で、安診ネットの集約・共有の機能に期待をしています。
また、自動的に食事量や水分量などを計算してくれる機能も、とても有用だなと思っています。これまでも食事量や水分量の記録はしていましたが、1日摂取量は手計算しないといけないので、大変手間がかかりました。これを安診ネットでは、自動計算してくれますし、低栄養状態のアラートも、専門職種の具体的な指示につながる有用な機能だと思っています。
 
介護士が入力した食事量から、摂取カロリーなどを自動計算し、栄養士のアプリでは低栄養のリスクがアラート表示されます。
 

安診ネット全体に対して、導入後の効果で期待されていることは何ですか?

1つ目はアラート機能の活用です。日頃のデータにもとづいて、介入が必要なご利用者様にアラートが出てきます。日勤帯は、複数の職員がいるため、すぐに相談できますが、夜勤帯は職員2人で対応しています。少ない人数で対応する時間帯に、このアラート機能は、職員の心理的負担の軽減につながると期待しています。特に夜間の急変時に看護師に相談するときの判断根拠としてもらおうと思っています。
2つ目は、必要な情報の確認と発信がいつでもどこでもできることです。私自身も事務所に勤務しながら、全フロアの情報を安診ネットで定期的に確認しています。申し送り機能で、情報発信もでき、すごく便利だと思っています。これまで以上に職員の密な情報連携を進めていき、ご利用者様の重度化防止、効率的な職場を実現していきたいですね。
 

インタビューへのご協力、ありがとうございました!